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島原半島ジオパーク -その6-

年を取ると、人の名前が覚えられない、記憶が曖昧になるといった傾向が出てきます。従って、どの哲学者が定義したのか定かではないのですが、私が若い頃感銘を受けた言葉に「掃除とは永遠との戦いである。」というのがあります。

若いころ、毎日神経質なほどに下宿の部屋の掃除をしていた私は、その定義を読んで、永遠と戦うのは愚かであると考え、期間を6ヶ月と決め掃除を止めてみました。

結果明白!一人暮らしにも拘らず、ビニール袋に入れたゴミ(因みに、下宿に台所は付いていなかったので生ゴミは有りませんでした。)が山のようになり、もう少しでゴミに住まいを奪われてしまうところでした。危ない、危ない!

この実験の結果、19歳の私が学んだ事は、何事も程々にすることが大切であるということでありました。めでたし、めでたし。

老婆心ながら書き加えておきます。

今日はジオパークについて何も書かないのかと思われている方もいらっしゃると思いますが、お察しの通りでございます。このところとても真面目にブログを書いてきたので、先程の貴重な教訓(程々イズベスト)を活かして、今から散歩に出掛けることにしました。

あれ?机の上の電話が鳴っている。電話を取ろっかな~♪取らずにおこっかな~♪今日は気分が良いから取ってみよ~っと♪

(ゲッ!女将!)「はい?忙しいので手伝えと?お手伝いしたいのは山々ですが、今ブログを書いているまっ最中でして・・・・。はい、はい、お手伝いできないのが本当に残念です。それでは、ブログ継続して書かせて頂きます。」(な~んちゃって。)

以上の状況が発生し、大変突然ですがブログを書くことになりました。(それにしても、私が息抜きをしたいと思うと、何処からともなく女将のリアクション有り。ひょっとすると女将は超能力者?!・・・怖い・・・・。)

(その5より)

島原半島の中央部でよく見られる岩はデイサイトと呼ばれています。このデイサイトは、地下の深い場所でマグマがゆっくり固まって出来た岩(深成岩・火成岩)で、ガラスの成分ともなっているケイ酸を多く含んでおり(ケイ酸塩鉱物)、白い粒々が岩に含まれています。

デイサイトが地下の深い場所で形成された岩ですが、この岩を生み出す島原半島で起こる噴火の形態も大変特徴的で、地中深い場所でゆっくり固まった溶岩が噴出して溶岩ドームを作り、これが壊れて火砕流になります。また、島原半島の火山活動によって形成された山は、大変急峻な山になります。

一方、ハワイのキラウエア火山は、ニュースでも度々取り上げられる火山ですが、溶岩はトロトロと流れています。また、この溶岩は冷えて固まると、硬く黒っぽい玄武岩になります。また、この火山活動で形成される山は、平べったい山になります。

では、デイサイトと玄武岩の違いは何でしょうか?ケイ素(正確には二酸化ケイ素SiO2)の含有率の違いだと言われています。デイサイトは63~70%、玄武岩は45~52%を含んでいると言われています。

因みに、二酸化ケイ素の含有量が多い順に溶岩を並べると流紋岩→デイサイト→安山岩→玄武岩となります。

さて、地球はプレートという十数個の大きな岩盤に覆われています。このプレートは、マグマが供給され続けることで他のプレートから離れ続ける場所、また海中で冷やされプレートの密度が増し他のプレートの下に沈み込み続けている場所、さらに他のプレートとは関係なしにそのプレートの一部分からマグマが流出続ける場所の三つに分類出来るとされています。それぞれ、海嶺・沈み込み帯・ホットスポットと名付けられています。

島原半島は、薩摩諸島・奄美大島・沖縄・台湾といったプレートの直ぐ傍にある火山ではなく、プレートの端から離れた地震の少ない場所で火山活動が起きており、日本では大変珍しいハワイのキラウエア火山と同じ、ホットスポットと考えておられる学者もいらっしゃいます。

さて、文科系の私にはこれ以上の説明は無理なので話を変えますが。溶岩の性質で急峻な山が形作られる島原半島は、短時間で植生が変わっていく様子が見られます。

例えば、島原半島の口ノ津町早崎港近くでは、熱帯雨林で見られるアコウの群落や小浜の海岸付近ではジャカランタが見られますが、そこから約1時間の島原半島の妙見岳山頂付近では、モミなどを見ることが出来ます。

(その7へ)

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